ウェディング ~0日目~

 

 

こんにちは。

最近一日休んでその次の日に二記事投稿が多い。。。

ダメダメです。

 

今日からたまにですが、気が向いたら

なんとなく書きたいと思っていた物語でも連載しようかなと。

幾つか連載します。今日はその一つ目。

出だしから重い話ですみません。

途中で打ち切ったらすみません。

 

まぁ気楽に書きます、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

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それは突然訪れた。

 


いつものように仕事で疲れ、

恋人であり同棲中のジョーに帰宅連絡を入れる。

凝りに凝りきった肩をまわしながらスーパーで食材を買い、自宅のドアを開ける。

 


誰も、いない。
今日は丈が、いるのではなかったか。

LINEを見返すと、「おかえり~、大事な話があるから待ってるね」の一言が入っていた。


どこに隠れてるんだ。

 

大事な話・・・そろそろプロポーズのサプライズか?


私たちはもう二人とも28歳だ。

立派な適齢期と言える。

3年付き合って同棲。互いの両親にも紹介済み。

うん、悪くない。

 


「ジョー?ただいま?」
おかえり~~、ジョーの男にしては柔らかい声が聞こえた気がした。


靴を脱いで中へ進むと、ベッドがこんもりと人型に膨らんでいた。
「ジョー、帰ってきたよ~、大事な話って何~~?」
ふざけながら布団を引っぺがす。


ジョーの、私の恋人の目は空いていた。

いつも通り、すこしびっくりしたような顔で。

笑ってはいない。


本当に、いつも通りのジョーだった。

 

そのすぐ下、ジョーの腹の部分彼のお気に入りのミッキーのパーカー。

ミッキーの顔が真っ赤に染まっている以外は。


声が出ない。ジョーの右手には包丁が握られていた。


死んではない。死んではないのだ。

ジョーはふざけることが好きで、こうして私をよく騙す。

サプライズときたらお手の物で、今回もその手口の一つだろう。


息遣いが聞こえない。

いつもならそろそろ、びっくりしたーー?などと言いながら飛び起きるのだが。


君は起きない。


死んでない。死んでないから大丈夫だ。


自分にそう言い聞かせて目を硬くつぶり、もう一度ジョーの顔をまじまじと見る。

 

 

死んでいた。

そこには、恋人が、死んでいた。