好きな俳句


はいでは次は、俳句について。


わたし、忘れられない句があるんです。

有名な作品だと思うんですけど。


この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉


三橋鷹女さんという方の作品です。

高校時代の現国の授業の説明文内で扱われてました。

わたし俳句そんな詳しくないけれど、
最初の方などは5.7.5でもないし
ちょっと意味も??だな〜と思ってたんですけど。

その説明文に、記憶はあやふやですが
真っ赤な夕紅葉には、人を鬼女に変えてしまう、そんな衝動を起こさせてしまう何か力がある、と感じられる
的なことが書かれてたんですよ。

たしかになぁ、て思ったわけです。

普段隠してる感情が、はっと息を呑むような風景によって外に出てしまうこと。
赤い紅葉を見て、振り返った瞬間鬼女となってしまう。
ありうるなぁと思ったわけです。

うまく説明できずもどかしいのですが
紅葉景色に一瞬チラつく狂気、危うげな、何が起きるかわからない感じを想像して
良い意味でゾクッとしたのを覚えてます。

紅葉からそのような普段のイメージと違う側面が引き出されていて、好きな俳句です。

実際は鬼女伝説を題材としている?そうな。
その辺も調べたいですね。

では。