或る女の恋模様

 

花なら桃色

遠いパーカッションの音

こんな青春初めてみたい

いにしえの恋はとうに終わったの

このまま私をどこまで

連れて行ってくれる?

 

恋と愛の違いなんてまだ

理解しなくてもいいんじゃないって

誰かがそっと囁いた

これがパラレルなら一生冷めないで

一輪のバラと引き換えに

あなたのまぶたにキスをするから

 

人を酔わせる

カシスのような罪の味

口にしたときは遅かった

もう何度目のロマンを追いかけて

このまま深い眠りに落ちたら

あなたは私を取り戻す?

 

薄っぺらい恋なら安売りしないで

冷えた身体には甘い雨

誰にも知られずそっと呟くの

もう引き返すところなんてないの

一輪のスミレを返してちょうだい

それだけを思い出に夢を見るから